レビュー|メンヘラ黒巳さんASMR——「見えてる地雷」をただ幸せにする、静かな甘さの話
承認欲求高め、見えてる地雷。そういう人を「ただ幸せにしたい」という動機だけで成立するASMRがある。KU100の密着感と、珍しい種類の甘さについて正直に書く。
「見えてる地雷」という言葉を知っているだろうか。 見ればわかる。不安定そうで、承認欲求が高くて、きっと面倒になる。それでも引き寄せられる。そういう人への感情を、「ただ幸せにしたい」という一点だけで描いたASMRがある。 メンヘラ黒巳さんのお話だ。
「かわいそうだから優しくする」じゃない
タイトルを最初に見たとき、「メンヘラをわからせる系かな」と思った。でも違う。 承認欲求が高くて、ODした経験があって、見たらわかる地雷。そういう黒巳さんを、シナリオは「ただ幸せにする」ことだけを目的に進む。 同情でも矯正でもない。そのままの状態で一緒にいる、という選択。これがこの作品の核だと思う。
KU100の密着感が、このシナリオを成立させている
KU100バイノーラルで録音されている。声がすごい近い。 耳元の息遣いとか、囁きの質感とか、普通のASMRよりひとまわり「存在感」が違う感じがした。ヘッドフォンで聴くと、黒巳さんが本当に隣にいる気配がある。 この近さが、シナリオの「そのままでいい」という空気をすごい強化している。音質が物語の補強になっている作品って、かなり少ないかも。
甘さの質が特徴的
「甘々」タグがついている作品はたくさんある。でもこの作品の甘さはちょっと違う。 普通の甘々は「守られる感覚」や「告白のときめき」みたいな、はっきりした感情が来る。黒巳さんの甘さはもう少し静かで、「この人のそばにいていい」という安心感に近い。 不安定な人をただ隣で受け入れる、という甘さ。めちゃくちゃ珍しいと思う。
正直に気になった点も書いておく
タイトルが長すぎる。笑 「ODし過ぎてガンギマリおほ声でパキッちゃう系」という前半、ちょっと過激な印象を与えるかも。実際の中身は甘々なんだけど、タイトルだけ見ると引いてしまう人もいると思う。 尺もそこまで長くはない。じっくり浸りたい人には物足りないかな。
こういう人に向いている
「地雷系が好き」だけど「修羅場は要らない」人にすごい刺さると思う。 甘々だけど独特の空気感が欲しい、ASMRの癒しは欲しいけど「甘すぎる」のは苦手、という人にもいいかも。 同じサークル(アトリエTODO)の女子マネASMRとは全然方向性が違う。どっちも刺さるけど、日によって使い分けてる。笑
正直に言えば、2回目の方が好きだった
1回目は設定を理解しながら聴いていた。2回目は構えずに聴けた。そっちの方がすごい良かった。 下の関連作品には黒巳さんの作品と、同じ甘々・ラブラブ系の高評価ASMRを揃えた。まずサンプルで声の質感と雰囲気を確かめてほしい。「このタイプか」とわかった瞬間から刺さる一本になる。


